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林業経営収支予測システム(FORCAS 3.21)試用版


林業経営収支予測システム(FORCAS)とは?

 林業経営収支予測システム(FORCAS:フォーカス)は、収入とコストからなる収支の予測を行うことにより、スギ・ヒノキ・カラマツ人工林に対して適切な間伐計画の指針を提供することを目的として開発されました。このシステムは以下のような特徴を持っています。
1)間伐計画(時期、方法、強度)を設定すると、それに応じた収穫表、丸太材積とそれによる収入、主間伐の収穫コスト、そしてこれらを統合した林業収支が出力されます。
2)様々な間伐計画を試すことにより、生産目標に応じた間伐計画を行う手助けをします。
3)植栽時からだけではなく、成長途中の林分についても、その後の成長を予測できます。
4)現実林分のデータを用いれば、より精度の高い予測ができます。
5)市況をふまえた径級別の材価、採材区分を入力すれば、より現実的な材価が予測できます。
6)使用する林業機械をふまえた収穫システムや集材距離、労務費等を入力することによって、より現実的なコストが予測できます。

対象とする地域および森林は?

 この林業経営収支予測システム(FORCAS 3.2)は、表のように全国のスギ・ヒノキ・カラマツ人工林に対応しています。他の地域においても、近隣の地域を選んだうえ、現実林分のデータを利用して適切な地位を選択すれば、十分に利用可能な推定ができるでしょう。

表 FORCASが対応している樹種、地域(平成20年4月現在)
表1 FORCASが対応している樹種、地域、林齢
注:カッコ内の数字は対応する林齢を示しています。

使い方は?

 FORCASWindows版Microsoft Excel2003、2007、2010上で作動するマクロです。Mac版Excelについては、Excel 2011での作動を確認していますが、作動速度が遅く、不安定な場合もあることから、Windows版での使用を推奨します。2011以前のMac版Excel(例えば2008、2004)では作動しません。
 おおまかには、図1のような手順で利用します。詳しい使い方は、プログラムと一緒にダウンロードされるマニュアルをご覧下さい。
図1 FORCASの利用手順
図1 FORCASの利用手順 (PDF)

FORCASの開発は?

 FORCASは、収穫表作成システムLYCSを基盤に、主伐・間伐時の収穫コストを予測するコスト予測モデルを統合することにより開発されました。
 LYCSの原プログラムは白石則彦(東京大学)により開発されました。その後、白石の許可のもと、松本光朗(森林総合研究所)が中心となりLYCSの改善・開発を進め、田中邦宏(森林総合研究所)、笹川裕史(現神奈川県 自然環境保全センター)、中島徹(東京大学大学院)とともに、Excelマクロへの移植、インターフェースの改善、パラメータの導出等を行い、新機能を追加することによってLYCSを開発しました。
 コスト予測モデルは、岡勝(森林総合研究所)によるコストモデルをもとに、鹿又秀聡(森林総合研究所)により開発されました。このコスト予測モデルを、松本光朗の管理の下、中島徹がLYCSのマクロモデルに追加する形で実装し、統合されたシステムをFORCASと命名しました。
 松本が中心となったLYCSおよびFORCASの改善・開発の一部は、森林総研交付金プロジェクト「要間伐林分の効率的施業法の開発」による支援、および林野庁森林環境保全先端技術導入機械開発事業のもと社団法人林業機械化協会の支援を受けました。

FORCASを利用するには?

 FORCASver3.2は、まだ開発途上のシステムであり、特にコスト推定に関してまだ改善の余地があります。そのため、現状では「試用版」の段階ですが、広くお使いいただきユーザーの意見や要望をお聞きしながら、改善していこうと考えています。
 このことにご理解いただければ、FORCASver3.2、およびその微修正版は、どなたでも無償で利用できます。プログラムやマニュアル、解説書など一式をまとめた圧縮ファイルを以下からダウンロードください。圧縮ファイルを解凍し、まずReadMe.txtに目を通し、マニュアルを熟読のうえ利用下さい。質問等についてもマニュアルをご覧下さい。
 ただし、FORCASver3.2の使用およびその結果によって、使用者に不利益が生じても開発者は責任を負いません。また、本プログラムを開発者の許可なく改変、移植することを禁止します。


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文責:研究コーディネータ 松本光朗

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