フラックスの国際比較観測

苫小牧フラックスリサーチサイト及び森林総研フラックスネット札幌試験地における日米の比較観測

森林などによる二酸化炭素フラックス(吸収/放出)観測に関する、国際的なネットワークづくりが進められていますが、ネットワーク間での連携をより強めていくためには、お互いの観測手法やデータについて比較することが、今後重要になってきます。

そのような中、アメリカのフラックス観測ネットワークであるAmeriFluxから比較観測についての提案があり、北海道にある国立環境研究所の苫小牧フラックスリサーチサイト及び森林総合研究所フラックスネット札幌試験地において、2001年8月10日から20日にわたり、比較観測を実施しました。

参加機関は、AmeriFluxからはUSDA Forest Service(Bob Evans 氏)、AsiaFlux からは産業技術総合研究所(山本副部門長、三枝主任研究員)、北海道大学農学研究科(平野助教授)、森林総合研究所(大谷気象研究室長)、森林総合研究所北海道支所(中井グループ長、北村・鈴木研究員)、国立環境研究所(鳥山NIES フェロー)の5機関で、9名の研究者により行いました。
比較観測は、AmeriFluxで使われているクローズド型、北海道の両サイトでのクローズド型とオープン型の二酸化炭素フラックス観測システムについて行われ、それぞれの結果が比較されました。

文 献

中井裕一郎、三枝信子、平野高司 (2002) 日米フラックス国際比較観測の結果, アジアフラックスニュースレター, 2:3-5

中井裕一郎、三枝信子、平野高司、Robert EVANS、大谷義一、平田竜一、鳥山敦、北村兼三、鈴木覚、山本晋 (2002) 2001年8月、苫小牧と札幌で行われた日米フラックス比較観測, 水文・水資源学会誌、15(6):665-672

写 真

森林総研フラックスネット札幌試験地で撮影

AmeriFlux Li6262&CR21 , Flow Controller system
左から:
気温センサー + ATI-SAT (AmeriFlux)
Kaijo-SAT + 通風温度湿度計 (FFPRI)
Advanet E009 オープンパス赤外線ガス分析計 (FFPRI)
Left: Net radiometer Q*7 (AmeriFlux)
Right: downward-looking PPFD(Li190), Pyranometer(Kip&Zonen) (FFPRI)
global PPFD sensors: on the boom (AmeriFlux)
(both Li190 ) closer one (FFPRI)
a global pyranometer: Kip & zonen (FFPRI)
compact set of Li6262 , CR21, flow-controller (AmeriFlux)
Pump (AmeriFlux)
Computer (AmeriFlux)
Inside of the shelter at the base of the tower (FFPRI)
Housing (tent) at the base of the tower for AmeriFlux equipments